2009年6月30日火曜日

音をあつめて18 No.041八島湿原の蛙鳴


「蛙鳴」、蛙が鳴く、と書いて、「あめい」と読む。
今回の音風景は、この「あめい」、要するに蛙の鳴き声であります。 や、ただの蛙の鳴き声じゃないんだぞ。
それはそれは美しい蛙たちの恋の歌なんだぞ・・・(上記URL参照)。


というわけで、行ってまいりました長野県は下諏訪にある、八島湿原。
梅雨の真っ只中ではありましたが晴天に恵まれ、道中は晴れやかなものでありました。


標高が2000メートル近くあるから、とても涼しい。
というよりちょっと肌寒いくらい。
途中にあった道の駅ならぬ「農の駅」で、きのこ汁をすすり、温かいそばを食う。
実にうまい(長野はどこでそばを食ってもうまい)。



さあ、いよいよ八島湿原へ。
早速八島湿原のビジターセンターに入って、おねえさんに音風景についてお話を伺う。




だにっ(動画見ると冷静というかスルーしてるが内心は)
終わりかけ?
こっちは環境省のHPでしらべて6月~7月と書いてあるからシーズンど真ん中の気分で来てるのに!
聴けなかったらどうすんじゃ、環境省!(上記URL参照)

つってもしょうがないので、とりあえず、おねえさんのいう、一番蛙がいるはずの池に向かってみる。

で、八島湿原に降りつたつと・・・




ビューティホゥ!
これは来てよかった。
すかーんと広がった景色を前に空気は冷たく澄んで凛としており自ずとこちらも背筋が伸びる。
じつに気持ちがいい。

ただ難点もあり、人気のスポットらしく、平日だというのに大変人が多く、うるさい。
音あつめ最大の強敵、「ババア」と「ガキ」が群れをなしてぎゃあぎゃあ言ってる。
現象としての彼らは基本的に音や景色などどうでもいいのである。
テンションがあがってしまってとりつくしまもない。

これで静寂だったら言うことないのに。

と言ってまさか黙ってろと言う訳にもいかず(そもそも通じないだろう)、なるべく遠ざかって、近くの池まで降りて、蛙たちの恋の歌を記録するべく、カメラ(携帯)を回した。


ふーん(笑)

そうなんだー
やっぱりね・・・
お姉さんの言っていたことは正しかったのか・・・
ここまで来て聴けないのか・・・
つーかうるせー・・・

と腐りかけていたところへ、今回の音風景集めに随行してくれた長野の友人みったんが、「もっと奥までいこうよー」といってくれたので、それもそうだと奥へとずんずん進んでいくことに。

ちなみに八島湿原は、このような通路で一周できるようになっております。


人気がないように見えますが、人気のないところを苦心して撮ったものであります。

ずんずん奥へとすすむと、いい感じの沼が・・・

ここはいそうじゃないか?
と思っていると、小さく、ギイギイギイ・・・ と鳴き声らしきものが・・・
これだ!
これがめあいだ!

と急いでカメラ(携帯)を回しました。

カメラを回していると、次第に鳴き声が増えていくという奇跡が!
おまけに携帯の周りを羽虫が飛び回るという奇跡が!

というわけで、かつてないほどノイジーな、環境省が選んだ、日本の音風景100選のひとつ、「八島湿原の蛙鳴」をお聞きください。




いかがでしたでしょうか、今回の音風景。
僕はなぜか笑えます。


八島湿原はとても景色の美しいところでありました。
なんでも、湿原全体が国の天然記念物に指定されているそうであります。
行くならば、早朝をおすすめします。
より静かで良いでしょう。





蛙グッズがたくさん売っていたよ。



【今回の音風景へのアクセス】
長野市内から車で二時間程度。
標高が2000メートル近いので、夏でも涼しい。

八島湿原ビジターセンター

0 件のコメント: