さあやってまいりました、最近水面下で話題沸騰中の風博士企画「音をあつめて」、今回の音風景は佐賀県伊万里の、伊万里といえばそのままズバリ、焼き物の音であります。
参考URL(環境省HP)
http://www-gis2.nies.go.jp/oto/data/scene/index.asp?info=89
伊万里に向かう車中で、上記のHPにある問い合わせの伊万里市生活環境課に電話して、いろいろお話を伺いました。
そして、以下のことがわかりました。
1.伊万里の焼き物の音風景は、ろくろを足で回す音、窯焼きの際の薪の音、器を叩く音、陶石を砕く音の四つである
2.このうち、「ろくろを足で回す音」は、今現在ろくろを足で回している窯元はないため聴けない
3.さらに、最近は、窯焼きの際に薪を使わないので、薪の音も聴けない
4.器を叩く音は、橋を渡るとセンサーが感知して音を鳴らす(なんだそりゃ)
5.陶石を砕く音は、広場に唐臼小屋というのがあり、そこで聴ける。が、先日の大雨でかやぶき屋根がふっとんでしまい、現在ビニールシートで覆われており、聴けるかどうか定かではない。確か、一基だけ動いていたはず。
(伊万里市生活環境課)
要するに、当時のままの音というのは、現在、一切ない、ということのようだ。
というわけで、伊万里大川内山に着く前から、「またか」とげんなり気味の私。
まあ、しかし、それもこれも旅のなんとやらであるから、とりあえず行くことは行く。
着けばちょうど、「風鈴祭り」を開催中で、そこかしこに風鈴が飾ってある。
少々やかましいが、悪い音ではない。
そして街並みは流石に美しい。
とりあえず、今回の音集めに協力してくれた、ガバチョ改め喫茶ジジ氏と、ともちゃんと共に、大川内山の街をぶらぶら散策する。
と、そこで、喫茶ジジ氏から提言が。
「せっかくここまで来たんだから、地元の人にも音風景の話を聞いてみましょうよ」
如何に心が折れていたとは言え、確かにそのとおりだ。
というわけで、喝を入れ、そこらへんのお店の方に、音風景のことを聞いてみると、一軒の窯元を紹介してくれた。
どうやら、音風景を録った際に、その窯元の音を収録したらしい。
「虎仙窯」
中に入ってお話をうかがうと、やはり、現在は音はほとんど聞けないらしい。
やはり、「センサーが感知して音を鳴らす橋」と、「ビニールシートに覆われた唐臼小屋」に行くしかないとのことだ。
お話をしてくれたパートのおばちゃん。電話していろいろ聞いてくだすった。
というわけで、我々一行は、いよいよ、その橋に向かうことにする(ここからは動画を中心にお贈りします)。
そして、いよいよ、件の橋を渡る・・・
そして、唐臼が、動く!!!
・・・
いかがでしたでしょうか、今回の音風景。
まあ・・・
僕個人としては、少々残念だからといってこの企画、やめるわけにはいきません。
なぜって、結構楽しいから。
では次回の「音をあつめて」をお楽しみに。
#『音をあつめて19 No.048 伊勢志摩の海女の磯笛』のレポートは現在作成中です
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