2009年8月20日木曜日

音をあつめて20 No.089 伊万里の焼物の音

#『音をあつめて19 No.048 伊勢志摩の海女の磯笛』のレポートは現在作成中です


さあやってまいりました、最近水面下で話題沸騰中の風博士企画「音をあつめて」、今回の音風景は佐賀県伊万里の、伊万里といえばそのままズバリ、焼き物の音であります。


参考URL(環境省HP)
http://www-gis2.nies.go.jp/oto/data/scene/index.asp?info=89


伊万里に向かう車中で、上記のHPにある問い合わせの伊万里市生活環境課に電話して、いろいろお話を伺いました。
そして、以下のことがわかりました。


1.伊万里の焼き物の音風景は、ろくろを足で回す音窯焼きの際の薪の音器を叩く音陶石を砕く音の四つである


2.このうち、「ろくろを足で回す音」は、今現在ろくろを足で回している窯元はないため聴けない


3.さらに、最近は、窯焼きの際に薪を使わないので、薪の音も聴けない


4.器を叩く音は、橋を渡るとセンサーが感知して音を鳴らす(なんだそりゃ)


5.陶石を砕く音は、広場に唐臼小屋というのがあり、そこで聴ける。が、先日の大雨でかやぶき屋根がふっとんでしまい、現在ビニールシートで覆われており、聴けるかどうか定かではない。確か、一基だけ動いていたはず。
(伊万里市生活環境課)


要するに、当時のままの音というのは、現在、一切ない、ということのようだ。

というわけで、伊万里大川内山に着く前から、「またか」とげんなり気味の私。



まあ、しかし、それもこれも旅のなんとやらであるから、とりあえず行くことは行く。
着けばちょうど、「風鈴祭り」を開催中で、そこかしこに風鈴が飾ってある。





少々やかましいが、悪い音ではない。

そして街並みは流石に美しい。


とりあえず、今回の音集めに協力してくれた、ガバチョ改め喫茶ジジ氏と、ともちゃんと共に、大川内山の街をぶらぶら散策する。


と、そこで、喫茶ジジ氏から提言が。

「せっかくここまで来たんだから、地元の人にも音風景の話を聞いてみましょうよ」

如何に心が折れていたとは言え、確かにそのとおりだ。

というわけで、喝を入れ、そこらへんのお店の方に、音風景のことを聞いてみると、一軒の窯元を紹介してくれた。
どうやら、音風景を録った際に、その窯元の音を収録したらしい。



虎仙窯


中に入ってお話をうかがうと、やはり、現在は音はほとんど聞けないらしい。

やはり、「センサーが感知して音を鳴らす橋」と、「ビニールシートに覆われた唐臼小屋」に行くしかないとのことだ。

お話をしてくれたパートのおばちゃん。電話していろいろ聞いてくだすった。



というわけで、我々一行は、いよいよ、その橋に向かうことにする(ここからは動画を中心にお贈りします)。




そして、いよいよ、件の橋を渡る・・・





そして、唐臼が、動く!!!





・・・




いかがでしたでしょうか、今回の音風景。


まあ・・・

僕個人としては、少々残念だからといってこの企画、やめるわけにはいきません。
なぜって、結構楽しいから。
では次回の「音をあつめて」をお楽しみに。


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