2008年5月28日水曜日

手間と塩梅

「豚とトマトのパスタ」


料理でもっとも重要なのは、手間と塩梅だと思う。

料理は愛情というが、残念ながら、愛情だけでは料理は美味くならない。
もちろん、料理に愛情が不可欠であることは間違いない。
その愛情を、手間という形で具現化してはじめて料理が美味くなるのだ。

そして、決め手は、塩梅である。
塩加減によって、料理は化ける。
攻めすぎてはいけない。しかし、ぎりぎりまで攻めるのである。
最近、素材を生かすと称して、軟弱な塩加減の料理が増えた向きがある。
しかし、それは間違っている。
素材を旨く食うには、塩でぎりぎりまで攻めて、輪郭をはっきりさせてやることなのだ。
それが、真の意味で、素材を生かすということだろう。

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