2008年9月17日水曜日

音をあつめて13 No.058 三井の晩鐘

今回の音風景は・・・

滋賀県大津市にある三井寺の鐘の音。
その鐘の音は、「三井の晩鐘」と呼ばれ、近江八景のひとつにも数えられているという。
今回はナウーシニクデザインのほんださとるに車で連れて行ってもらいました(以前「そうびをみる」でTシャツをゲットしましたね!)。

着いたところにあったのはいきなりの看板。


でかでかと「有料」の文字。
ちょっと萎える。
悪い予感・・・


気を取り直して前説を撮って、いざ、境内へ。
仁王門のところに受付があったので、鐘の場所を聴くために寄ってみると、悪い予感的中!
入場料500円!

とりあえず、受付のおばちゃまに、音風景のお話を聴いてみる。

「ぼくは旅をしながら全国の音風景を聴いて廻ってるんですけど・・・」
「三井の晩鐘ね、入ってすぐのところにありますよ。昔は六時に鳴らしてたんだけど、今は五時前に鳴らすのよ」
「へー、なんでですか?」
「いえ、鐘たたく人が五時には帰っちゃうから」
「え?五時には帰る?」
「そうなのよ、五時前に六回半たたきます。ここからも聴こえるわよ」
「いやー、しかし実際に現場で聴きたいんです。でも、これ、入場料かかるんですよね?」
「(ちょっと前の柵を指差して)そうね、そこの柵から、入場料を頂いています」
「じゃあ、音風景を聴くのに、お金かかるんですね・・・」
「・・・(おばちゃま黙る)」
「・・・(おれたち黙る)」
「分りました。そんな旅をされているということだし、今回は音を聴くだけということだから、私は目を瞑っています」
「!!!(おれたち喜ぶ、このひとは仏だ)」


仏のおばちゃま



仏のおばちゃまの言うとおり、入り口からはいってすぐのところに三井の晩鐘はあった。







三井の晩鐘の近くに行くと、貼り紙が。


あ、誰でも叩けんのね(300円)


三井の晩鐘の近くには、事務所のようなところが。
そこに行くとおとうさんがいたので話を聴いてみる。

「三井の晩鐘、何時に鳴るんですか?」
「そやなー五時前や」
「ひょっとして、おとうさんがつくんですか?」
「うん、そう」

・・・

なるほどー

というわけで、5時45分、ぼくらは三井の晩鐘の前に陣取った。


鐘を衝く前に掃除をして清めるおとうさん


では、音風景百選のひとつ、「三井の晩鐘」を、完全ノーカットでおたのしみください。










フライングじゃないか・・・
ちなみに駐車場代金もとられませんでした。

#三井寺は本来、音を聴くためだけの場所ではありません。広大な敷地に、約千四百年の歴史を持つという由緒ある寺がたくさんあります。ぜひ遊びに行ってみよう!

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