2010年6月4日金曜日

古書茫洋2

新しい土地へ行くと、まずその土地の地図を手に入れる。携帯の地図アプリで近辺を表示して、「古本」と入れる。すると、周囲の古本屋情報が出てくる。それを全て地図に書き写して、可能な限り、廻る。廻り残しがないように、ときどき人に尋ねたりして、廻る。

友人知人がいる街であれば、一緒に行こうよと声をかけて着いて来てもらうこともあるが、楽しそうなのは最初だけで、二件もみたら大体飽きている。基本的には隅から隅まで舐め回すようにみるので、 結構時間もかかるのだ。好きじゃなけりゃ退屈なだけだ。

一人で廻るときは、大体、バスと歩きが主になる。 カバンをひとつぶら下げて知らない街を歩く。見る。すべてが新鮮だが、同時にすべてがどこかでみたような景色。日本はどこへ行ってもいろんなことが整備されているから、とても便利だ。だからなのか、外見上、都市も田舎もどこもそれほど変らない。もちろん中身はたいそう違ったりする。

一日で20キロ近くあるいたこともある。最後はカバンの中にたくさんの古書がはいるから、へとへとである。拠点に戻って(友人の家だったり、ホテルだったり)、本日の収穫をニマニマ眺めながらの酒が旨い。ある程度たまったら、段ボールにまとめて、古書ベースキャンプである某G書房にその土地のおみやげを入れて送る。これが結構楽しい。

去年まではこんな調子だったが、いささか買いが過ぎたようで、すでに倉庫と化している某G書房の二階には、まだ日の目をみない古書たちがたくさん眠っている。

今年はどんなペースで古書店巡りをしようか。のんびりやるのもいいだろう。

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