去年の九月の音あつめになりますが、アップがまだでしたので、報告します。
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2010年9月26日、高知歩屋さんでのライブを終えて打ち上げの席で、音風景100選の話になった。
ツアー中にすべて聴こうと思ってるんです、なんて、笑いながらはなした。
その日共演したanoaちゃんの従姉妹の山岡さんという方が丁度室戸からいらしていて、いやー実は室戸にも音風景があるんですよねー、でも電車もないし、遠くて中々行けないんですよ、などといったら、それなら、よかったらウチに来ませんか?明日にでも一緒に行きましょう、と言ってくださった。
なんつー素敵な人だなや、ありがたやありがたやと心中で手を合わせる・・・
そして、その夜、そのまま室戸に帰る車に便乗させてもらう。
余談だけど、着いたお家は豪邸で、恐縮しまくった。。。
翌日は生憎の空模様。
それでも音風景のある御厨人窟まで車で連れて行ってくれる。
路肩の紅い花が南国である。
御厨人窟(みくろど、と読む)は、高知県の最南端、太平洋を南に伸びる室戸岬の先っちょにある。
山岡さんの御宅から車を走らせること20分、御厨人窟(みくろど、と読む)に着いた。すなわちここが高知の最南端である。
今回の音風景は、なんでも弘法大師空海が、洞窟の奥で修行し、洞窟の奥から聴こえてくる太平洋の荒波の音を聴きながら、悟りを開いたという由緒のある音風景なのだ。
この左にある洞窟が御厨人窟であります。
それでは聴いて頂きましょう、これが日本音風景100選のひとつ、室戸岬・御厨人窟の波音です。
どうでしょうか。
かすか〜に潮騒が聴こえますね。
空海さんは恐らく何日も何日もこの洞窟に座して修行していたと思われますから、極度に集中力が高まって、洞窟内全体に響き渡るくらい大きく波の音が聴こえていたものと思われます。夜だとよく聴けるかもしれない。
ちなみに、御厨人窟のちょっと先は遊歩道になっていて、幻想的な風景が広がっています。日本とは思えない。
写真じゃもひとつ伝わらない。。。
けど、ほんとうに異世界でした。
奇妙な形の岩がデロロンと伸びて諸星大二郎の世界のような。
折角なので、anoaちゃんと写真撮りました。
anoaちゃん、山岡さん、どうもありがとうございました。
[音風景データ]
「室戸岬・御厨人窟の波音」
採取した日:2010年9月27日
場所:高知県室戸岬
採取難度★★★★☆
行けば聴けるが、行くのが大変。交通手段は車か、歩きのみ。
お遍路すれば札所なので必然的に寄る。
[音をあつめてとは...]
1996年当時に、環境庁(現環境省)が定めた「日本の音風景100選」を、ツアーがてらすべて聴いてみようという企画。
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